飼料・肥料としての期待されるユーグレナ

飼料・肥料としての期待されるユーグレナ

飼料・肥料としてのユーグレナの効果

飼料・肥料としてのユーグレナの効果 人と動植物では必要とされる栄養成分は異なるので、人にとって高い栄養価を持つユーグレナであっても必ずしも優れた飼料・肥料となる訳ではありません。
しかし、ユーグレナを動植物に与えたところ、動植物の成長が早まること、病気に強くなること、もともと持っている動植物の栄養価がさらにアップすることが分かっています。

養殖用の魚の稚魚にユーグレナを与えると稚魚の生存率がアップしたり、成長が早まることが確認されています。
また、鶏のエサに混ぜて与えると鶏肉の中にアミノ酸の一種であるタウリンが約3.5倍に増加すると言うことも実験でわかっています。
タウリンは、脳卒中、高血圧、不整脈、糖尿病、気管支ぜんそく、コレステロール胆石の予防・改善や肝臓の解毒作用強化の働きがあります。

このように不足すると健康障害を起こしかねないタウリンは植物からはほとんど摂取することができないので、野菜中心の生活者でも、少量の鶏肉から大量に摂取することができるようになります。

更に、植物を大量に効率よく栽培するには高密度に栽培する必要が出てきますが、これは植物にとってもストレスになり昆虫やカビなどの病原菌に弱くなります。
ユーグレナを使用して、これらのストレスに強くなるような肥料の研究も進められています。


ユーグレナは最後まで有効活用が可能

ユーグレナは最後まで有効活用が可能 ユーグレナの優れた点は、飼料・肥料を作るときに、バイオ燃料としてユーグレナの油脂分が抽出されて利用されますが、その油脂分を取り除いた残り物のユーグレナを飼料・肥料に利用しても栄養価が無くならないことがわかっています。
資源を無駄なく効率的に活用ができるので省資源となるメリットがユーグレナにはあります。
ユーグレナ自身が、栄養が高いので直接摂取することも良いほか、肥料、飼料として作物などの栄養価を高めるので間接的にも食糧事情改善に貢献する効果もあります。