燃料としての期待されるユーグレナ

燃料としての期待されるユーグレナ

2018年までにジェット燃料の実用化目標

2018年までにジェット燃料の実用化目標 ユーグレナによる石油代替エネルギーとしてジェット機用の燃料の実用化に向けて研究されています。
ジェット機の燃料として使われているのは、自動車などのガソリンとは異なり、石油ストーブなどに使用されている灯油に近い油が燃料として使われています。

ユーグレナの油脂分から抽出・精製して作られる油は非常に軽質でジェット燃料に非常に近いことから、2018年までの実用化を目指して、石油精製販売では国内断トツのシェアを持つ新日石と新日鉱HDの経営統合で誕生したJXホールディングス(株)と共同開発が進められています。

ユーグレナがジェット燃料となることで生じるメリット

とうもろこしなどを原料とするバイオ燃料に比べるとそのメリットは食糧となるとうもろこしなどを使用しないので、食糧不足問題や栽培のための耕地を広げるための森林破壊が必要ないと言う点です。
また、とうもろこしなどの植物では日照不良、風雨、干ばつなどの異常気象による収穫変動の危険性がないということも大きなメリットです。
更に加えて、バイオ燃料として他の植物を原材料とするよりも実験レベルで、10倍以上の非常に高い効率で製造可能なことです。


二酸化炭素の排出を増加させない

二酸化炭素の排出を増加させない もう一つのメリットは、温暖化など環境破壊が問題の二酸化炭素の排出量を増加させない循環型燃料という点です。石油の場合は、石油を使用することで二酸化炭素が空気中に排出され二酸化炭素は増加するのみです。
しかし、循環型燃料では、光合成によって空気中の二酸化炭素を吸収したユーグレナが原料となるので、減少した分が排出されるので、差し引きプラスマイナスゼロとなる燃料です。
このため、環境破壊、温暖化の問題が改善できることが期待できます。
正に、地球環境の破壊を防ぐ救世主になる可能性があります。

現在石油は、自動車に使用される量がもっとも多いですが、自動車はハイブリッド車や電気自動車に移行していきます。
しかし、ジェット機は当面、現状の燃料が続くので、ジェット燃料だけでもユーグレナ由来の燃料に代わると環境には大きなプラスになっていくことでしょう。
そして、もう少し先には、バイオ燃料で動くいろいろな動燃機器が開発されていき、全面的に石油からバイオ燃料に置き換わっていくことになるのではないでしょうか。