ユーグレナ100g中の各栄養成分の含有量は、財団法人日本食品分析センターの分析によると以下の通りとなっています(計測値がある栄養成分のみ表示)。
分類 | 栄養成分名 | 含有量 (単位:mg) |
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ビタミン類 | ビタミンB1 | 18.1 | |
ビタミンB2 | 6.06 | ||
ビタミンB6 | 1.36 | ||
ビタミンB12 | 0.19 | ||
ビタミンC | 5.00 | ||
ビタミンD | 23.80 | ||
葉酸 | 0.99 | ||
・他に、含有量は測定されていませんが、ビタミンD、ビタミンK、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンが含まれます。 ・カロテンはαカロテン、βカロテンを含みます。 ・カロテンは体内でビタミンAに変化します。 |
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ミネラル類 | リン | 1820 | |
亜鉛 | 75 | ||
カルシウム | 196 | ||
マグネシウム | 333 | ||
ナトリウム | 540 | ||
カリウム | 443 | ||
鉄 | 43 | ||
・他に、含有量は測定されていませんが、マンガン、銅が含まれます。 | |||
アミノ酸 | (必須アミノ酸) | イソロイシン | 1.57 |
リジン | 2.83 | ||
メチオニン | 0.87 | ||
ヒスチジン | 1.06 | ||
バリン | 2.57 | ||
スレオニン | 2.00 | ||
フェニルアラニン | 1.79 | ||
ロイシン | 3.30 | ||
トリプトファン | 0.70 | ||
(非必須アミノ酸) | プロリン | 2.45 | |
シスチン | 0.66 | ||
アルギニン | 4.19 | ||
グルタミン酸 | 4.90 | ||
セリン | 1.71 | ||
アラニン | 3.03 | ||
アスパラギン酸 | 3.83 | ||
チロシン | 1.73 | ||
グリシン | 2.03 | ||
不飽和脂肪酸 | DHA | 80 | |
EPA | 210 | ||
・他に、含有量は測定されていませんが、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサジエン酸、アラキドン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、ジホモγ-リノレン酸が含まれています。 | |||
その他 | ・含有量は測定されていませんが、パラミロン(β-グルカン)、クロロフィル、ルテイン、ゼアキサンチン、GABA、スペルミジン、プトレッシンが含まれています。 |
ユーグレナの栄養成分の特徴は、人が体内でほとんど合成できないビタミンや体内で合成できないミネラル、必須アミノ酸、必須脂肪酸のほぼ全てを含有していること、及び現代人に不足しがちなビタミン、特にビタミンB群とミネラルの亜鉛の含有量が多いことです。
また、各栄養成分は、相互作用によって、健康効果が高まるので、食生活では多くの栄養成分をバランスよく摂取することが非常に重要とされていますが、多くの食材を少しずつ多数摂ることは、なかなか難しいのが現実です。
しかし、その点ユーグレナは単一で実にバランスよく栄養成分が含まれているので、多くの食品の栄養成分を考慮しながら食事する手間が省けます。
更に、水溶性のビタミンであるビタミンC、ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)は、必要量以上に摂取しても体内で保存されないで尿として排出されてしまいます。
そのため、毎日、必要量を摂取する必要がありますが、一つの食材でほとんどの水溶性ビタミンが摂れるユーグレナは非常に優れた食品と言うことができます。
加えて、バランスよく一度に多くの栄養成分を摂取すると、相互作用によって、例えばEPAやDHAなどの酸化されやすい栄養成分が、抗酸化力の強いビタミンCやビタミンE、β−カロテンなどで酸化が抑えられる効果があります。このような栄養成分同士の相互作用が効果的に働きます。
体内でアミノ酸からタンパク質が合成されますが、その際20種類のアミノ酸全てが揃っていないとタンパク質が合成されない上に、最も不足するアミノ酸によって合成量が決まります。
つまり、一つのアミノ酸が極端に少ない場合、他のアミノ酸が必要量を上回っていても、上回った部分は無駄となります。アミノ酸はバランスよく摂取しないと非常に無駄が多いことになります。
その点、ユーグレナは、タンパク質合成に必要なアミノ酸がバランス良く含まれています。
アミノ酸をバランス良く含んでいるかを表す指標として「アミノ酸スコア」というのが有ります。
理想的にアミノ酸を含み、アミノ酸を無駄なく利用してタンパク質が合成できる場合を100とすると、ユーグレナは83で、野菜、穀物の中ではトップクラスで豆類とほぼ同等の値です。